2009年ドイツ旅行10

By , 2009年9月21日 12:52 PM

9月7日(月) ~その2~

そろそろ観光でもしようかと思って、ホーフガルテンの建物に隣接するレジデンツに入ってみたら滅茶苦茶広かった。中を普通に歩くだけで 1~2 kmはある。美術品などがたくさん並んでいて、これだけでお腹一杯になりそうだ。さっさと歩いて、おおよその雰囲気だけ味わって外に出た。

マクシミリアン通りを下り、イーザル川にぶつかると、川向こうにマクシミリアノイム (州議会) が見える。川を渡らずに右手に折れ、河水浴を楽しむ女性で目の保養をしつつ歩くと、ドイツ博物館がある。ここは圧巻だ。テーマ毎に展示物があるが、まずテーマが広い。テーマは例えば、船舶、飛行機、自動車、薬学、化学、音楽、天文学、時間・・・。多すぎて列挙しきれない。一つ一つも充実していて、例えば飛行機の展示だけで数十機。船舶も木を縒った昔の船から新しい船まで。薬学のコーナーではピルの展示やエイズに関する展示もあった。本当に何でもアリなのだ。何も見ずに一周するだけで2時間近くかかる、圧倒的な展示である。ここを訪れるときは、一日用意しても良いくらいだと思う。

夕食はホーフブロイハウスで。ここは1589年に王宮の敷地内にヴィッテルスバッハ王家の醸造所として造られたそうで、過去にはモーツァルトやエリーザベト、レーニンらも訪れたらしい。さらに、1920年に、ヒトラーがナチス党 NSDAPの結成集会を開いたのも、ここだったという (「地球の歩き方 ’09~’10」ダイヤモンド社)。雰囲気を楽しみながら、シュニッツェルとビールを注文。ビールは 1Lで、ピッチャーのようなジョッキが出てきてビックリ。ここのシュニッツェルは絶品だ。バンド演奏も楽しめた。一杯でかなり出来上がって店を出たが、一人でなければ、相手と上機嫌に遅くまで語り合ったことだろう。

近くにラーメン屋があったが、ラーメンは数日後日本で食べるとして、ヴァイセス・ブロイハウスへ。ここは Schneider Weisseという、小麦ビールで有名だ。小麦を使った分、パンのような香ばしさがある。味の複雑さだけをとると、普通のビールより上だと思う。ビール造りに小麦をやめて大麦を使うようになったのは、小麦はパン用とする考え方があったからと本で読んだことがある。今日2件目で、お腹がいっぱいだったので、ビール一杯しか飲めなかったのが残念だった。

いい加減酔っぱらったので、ホテルに戻ってさっさと寝ることにした。しかし、向かいの部屋から「キャー」という女性の悲鳴。助けに行かなければと思って、服を着て、ドアを開けた。しかし、続けて女性の甘い声。「もぅ、やだぁ~ (はーと)」と聞こえ、日本人カップルと判明。紛らわしい。

このホテルの壁がどれだけ薄いか多分理解していないのか、「キャー」「もぅ~、嫌だったらぁ~ (はーと)」はしばらく続いた。日本人女性も海外だと開放的な気分になるのかもしれないが、開放的になるのは、壁の厚いホテルにした方が良い。でないと、近くで悶々としてその声を聞く男性の睡眠を妨げることになるのだから。

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