ツベルクリン反応

By , 2009年10月23日 6:34 AM

感染症診療の原則-動物のツベルクリン反応検査-で知った記事。

結核感染シカ5頭処分 五月山動物園21日から再開 大阪

2009.10.20 02:20

池田市は19日、飼育中に死んだホンシュウジカ(メス、2歳)に結核感染の疑いがあるとして10日から臨時休園していた市立五月山動物園を21日から開園すると発表した。残りのシカ24頭を検査した結果、5頭が感染していることが分かり、殺処分した。
市によると、ツベルクリン反応検査で5頭が陽性となったが、いずれも発症はしていなかった。感染経路は不明。飼育員を対象にした喀痰検査の結果はまだ出ていないが、体調に異常はないといい、市では飼育舎の消毒などを行い、21日からの開園を決めた。
シカの結核菌が人に感染しにくいウシ型かどうか判明するにはさらに1~2カ月かかる見込み。シカには今後、定期的にツベルクリン反応検査を行う。

鹿でもツベルクリン反応を行うことがあるのですね。確かに、鹿の検疫について調べてみると、いくつかの検査の中にツベルクリン反応も義務づけられているようです。

 ニュージーランドから日本向けに輸出される 鹿の家畜衛生条件(仮訳)

(出国検疫)
6 輸出鹿は,輸出前45日以内(結核病については7の輸出検査開始前30日以内)の期間に ニュージーランド政府関係機関により各個体ごとに次の検査及び処理を受け,検査の結果,陰性であること。

(1) 結核病 ツベルクリン皮内反応
(2) ブルセラ病 試験管凝集反応 (50 IU/ml 未満)
(3) ヨーネ病 CF試験
(4) タイレリア病 血液塗抹の顕微鏡検査
(5) レプトスピラ病 10~14 日の間隔で2回 dihydrostreptomycin 25mg/kg の投与

鹿は毛が生えているし、どこに打ってどうやって判定するのか疑問に思って画像を検索してみると、どうも、尾の付け根の内側に打つようです。痛そうですね (^^;

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