北海道旅行

By , 2010年5月24日 10:06 AM

5月 21~23日に北海道旅行に行ってきました♪

5月21日(金)
15時くらいまで神経学会総会の口演を聞いてから羽田空港へ。東京は非常に暑く、ジャケットを着ているだけで汗だくでした。フライト前にビールを飲みたかったけれど、北海道で運転しないといけないので断念。飛行機は 17時羽田発の ANA 73便。

新千歳空港に着くと、少し肌寒いくらいで、東京とのギャップに驚きました。少し早いですが、これが本当の避暑ですかね。ニッポンレンタカーでスカイラインを借りて、一路札幌の全日空ホテルへ。株主優待を利用してホテルを予約したのですが、株主優待を使うより普通にネットで予約した方が安いことに後で気付きました。

チェックインをしてから、いざすすきのへ。店は Twitterで u_375先生に教えて頂いた「晴れる屋」。目立たないビルの二階にあり、少し迷いましたが、iPhoneのマップ機能のおかげで何とかたどり着けました。店では聞いたことのない「晴留野」「大治郎」「石鎚」といった日本酒に、こだわりの料理。それぞれの料理に何かしらの工夫が見えて楽しめました。特につくねは絶品でした。あまりの料理、日本酒の旨さに一人盛り上がってしまい、更にロマンチストモードになってしまいました (^^;

店を出て映画館の前を通るときに「オーケストラ」という映画を発見。これは今度見に行かないといけません。

近くにあるラーメン屋にふらっと入って帰りましたが、この界隈は有名店も多いらしいですから、もう少し事前に調べておけば良かったですね。また、近くにクラシック音楽が聴けるバー「Bar ZERO」があることを後日知り、次こそは訪れようと思いました。

5月22日(土)
何だか早朝覚醒してしまい、無理矢理二度寝。チェックアウト時間ぎりぎりの11時にホテルを出ました。恵庭に向かって車を走らせていると、道路脇の桜が綺麗でした。

2009年にも訪れたすずらん乗馬クラブへ。猫達と戯れ、庭のベンチで読書。茂みの中で子猫の「ギャー」という声が聞こえた後、5匹くらいの猫が一斉に走ってきて、周辺を警戒しながら探索していたのが印象的でした。

乗馬は「セレスエンブレム」という馬。前回来たときと同じ馬でした。ところが馬場に入っても、うんともすんとも動かず。必死で腹を蹴るのですが、言うことを聞いてくれません。しばらく格闘してやっと歩いてくれるようになり、早足の練習。ところが馬が早足の最中に躓いたり、後ろ足で立ち上がったりして振り落とされそうになりました。全身の力を抜いていたのですぐに対応出来ましたが、トレーナーの方が危険を感じたのか、「馬を動かすことは私がやっても良いのですが、止めるのは乗っている人しかできないのです」とおっしゃり、馬を止める練習から。馬は段々テンションが上がってきて、並足で歩いていても、走り出すようになっていたので、抑える練習も。トレーナーの方は「馬は馬鹿だからなかなか言うことを覚えないんですよ。そのくせ悪いことはすぐに覚えるの。ちゃんと覚えていたら重賞いくつ勝っていたか・・・」なんてぼやいていました。ぼやきに馬に対する愛情を感じましたね。

乗馬が終わってから一路夕張へ。高速道路はずーっと直線だったので、スピード感覚がなくなり、少しお行儀の悪い運転をしてしまいました。

夕張では「夕張市立診療所」を訪れました。高速道路を降りてから診療所までは 20 km近くあり、交通の便の悪さを感じました。この辺の地形として、山沿いに街が細長く分布しているので、街の中心部に病院を置いたとしてもかなりアクセスは悪くなりますね。また、夕張から札幌方面に出ようと思うと、高速道路の ICまで距離があるので、不便です。

夕張は財政再建団体になってますけど、芝生が綺麗に整えられた平和運動公園や、立派な市営球場を見るにつけ、維持費が結構かかるんじゃないかなぁ・・・なんてドライブしながら思ったりしました。


大きな地図で見る

市立診療所は NHKの番組で何度か取り上げられていましたが、訪れてみないと実感は湧かないですね。車で街を走った感覚と併せ、この規模の街にはこのくらいの規模の診療所が適当なのだろうなぁと感じました。診療所のサイトのご意見箱を見ていると、規模に関する苦情はあまりないようですが、どこの病院も苦情内容は似たようなものだなぁと思いました。

車を降りて、カメラを持って病院の脇の桜を追っかけるうちに看護女子寮についてしまい、どうみても自分が不審人物に思えてきたので、退散することにしました。

来た道を途中まで引き返し、海沿いを走ってホテル「オーシャン」へ。サイトではホテルは綺麗に見えましたが、実際にはかなり老朽化していました。18時過ぎにチェックインし、近くに酒屋さんがないか聞いたところ、「無い」とのことでした。仕方ないのでナビで検索し、10 km程走ったところに酒屋を見つけ、「北の錦 大吟醸」を買ってホテルに戻りました。

ホテルの方が、私の買ってきた日本酒を見て「夕食の時にお持ち頂いても構いませんので」とおっしゃいましたので、ご厚意に甘えて食堂でチビリチビリ飲みながら海の幸を食べました。ただ、毛蟹は茹でてそのまま置いてあり、自分でハサミを使って切りながら食べないといけない上、蟹酢がないので醤油で食べたとか、いくつか不満な点もありました。人の良さそうな老人(夫婦?)が管理されていて、良くも悪くも商売っ気がなかったです。

夕食は 20時までとのことでしたので、早めに切り上げて、部屋で飲み直しました。日本酒は四合瓶をほぼ全部空けて、グダグダに酔って「馬券オヤジ」氏と電話しているうちに、いつの間にか眠りに落ちました。

5月23日(日)
午前 7時頃に眼が醒め、朝食をとってから温泉へ。露天風呂はぬめりのある急な石の階段を螺旋状に登ったところにあり、高齢者が訪れると危険なように思いましたが、登った先の景色は綺麗でした。海を見ながら温泉に入れるのは素晴らしいですね。惜しむらくは窓が開けられれば磯の香りが楽しめたのではないかと思います。部屋に洗面所がないので、脱衣所のところで歯を磨き、体重計に乗ると 3 kg痩せていました。節制のたまものでしょうか。

午前9時過ぎにチェックアウトし、ノーザンファーム早来へ。ここには私が一口馬主になっているレッドディーヴァがいます。東京サラブレッドクラブの方が連絡してくださっていて、ノーザンファームの方が案内してくださいました。事務所から馬房まで距離があったので車に乗せて頂いたのですが、ノーザンファームの方の辛口トークが面白かったです。一例を挙げると「馬は言うこと聞かなくて、騎手が距離ロスが無いように内に入れようとすると、逆に走ったりする」「騎手を養成する学校には十数人しか生徒がいなくて、もっと規模が大きくなればその分優秀な騎手が育つのだけど」「東京競馬場の関係者控え室は凄く綺麗なのだけど、そこは何か落ち着かなくて外に出て群衆の中で競馬を見るのが好き」「ジャングルポケットが勝ったダービーの日には競馬場で焼肉している人がいてね、そういえば神宮球場でも誰か火を炊いて外野席が燃えたことがあったなぁ・・・」とか。もっと危険な話があったのですが、ここには書かないことにします。

そうこういううちに、馬房に着きました。レッドディーヴァは現在 472キロとやや大柄。皮膚が柔らかく、毛づやも綺麗でした。人なつっこいところは父親のディープインパクトに似ているようでした。現在後ろ足に張りがあるのでマシン運動だけですが、秋頃にはデビュー出来そうで、今から楽しみです。

次に「すずらん乗馬クラブ」に移動。軽早足の練習をしたのですが、馬の動きに合わせて私が手綱を送らなかったため、馬がいやがり、首を下げて手綱を奪おうとしきりにしていました。馬がいやがらないように手綱を扱うのは難しいのですね。セレスエンブレムは前日とうって変わって、走る気満々ではありました。

乗馬が終わってからセレスエンブレムやドリームパスポート、ゼネラリストといった馬に人参をあげて、建物内へ。オーナーと語り合いました。乗馬の話、競馬の話、「すずらん乗馬クラブ」出身の蛯名騎手の子供の頃の話、クラシックの話、ヨーロッパの競馬場の話、馬のセリの話・・・止めどなくです。ただ、途中から「北海道で働かないか?」「知り合いに紹介したい女性がいるのだけど・・・」といった話になり、流すのに一苦労でした。

美味しいコーヒーや御菓子をたくさん頂き、猫と戯れ、名残惜しく乗馬クラブを後にしました。帰りがてら近くの恵庭郷土資料館にふらっと立ち寄り、土師器や須恵器を見て、昔日本史で勉強したのを思い出しました。

そのまま空港に移動し、蟹やウニ、イクラを食べながらひたすら日本酒。無事18時30分発の飛行機に乗り、羽田に戻りました。東京はあいにくの雨でした。

行く前は色々と精神的に落ち込んでいてどんな旅になるかと思いましたが、行ってみて吹っ切れたところがあって良かったです。旅は良いものですね。

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