べるげんにて
楽しかった旅行もあと数時間で帰国となりました。
昨日の話。オスロからベルゲンへのベルゲン急行は、右手に高い山、左手に海を見ながら、フィヨルドの中を走ります。森の木の種類が徐々に変わり、途中から紅葉が見られるようになり、標高 1222メートルのフィンセ駅では近くに雪もありました。この付近にはあまり高い木はなく、岩山に囲まれている感じでした。フィンセ駅からベルゲンの方へ下っていくと、周囲の山からの水を集めた川が併走していました。山の中の川なので、ヨーロッパによくみられる水量豊かな川というより、日本の急流に近い感じで、滝もいくつか見られました。山の斜面を縫うように牧場があり、羊たちが飼われていました。
ベルゲン駅を降りると、街の中心部に池があり、その対角線上に目的のホテルがありました。15時くらいにチェックインしようとすると、30分待つように言われ、ロビーでネットしていたのですが、まだ部屋の準備は出来ないとのことでした。仕方ないので、街を散策し、湖を一周しましたが、尚部屋は用意されず。16時頃になったので、先にグリーグ記念館に行くことにしました。
グリーグ記念館はベルゲンの南8 kmくらいのトロルハウゲンというところにあります。「地球の歩き方」に載っているバスは、停留所の案内図を見る限り、トロルハウゲンには停車しない様子でした。時間もなかったので、街中を走るタクシーをつかまえました。タクシーで丁度200クローナ(約3500円)と結構なお値段でした。
グリーグ記念館に入ると、オーディオルームで彼のドキュメンタリーが上映されており、その音楽が館内に響き渡っていました。グリーグ夫妻の着ていた服(体型ばれる?)とか、自筆譜のコピーとか、指揮棒とか色々ありました。記念館で冊子を買うと、付近の案内が書いてありました。記念館を出て左手に行くと、グリーグが住んでいた家があり、そこからの眺めは絶景でした。海(湖?)の中に浮かぶ島々・・・。視界を遮るものはありません。家の中にはグリーグ縁のものがたくさんあり、弦楽四重奏曲の自筆譜もありました。置いてあるピアノはスタンウェイでした。家から下った海辺に彼の小さな仕事場がありました。また、逆方向に下ると、彼が眠る墓がありました。
グリーグの家の余韻を楽しみながら、森の中を来た方向に戻りました。途中、馬場があり、その周囲の柵沿いに乗馬の練習をしている方がいました。
タクシーで来たので、どこにバス停があるかわからず、山の中を歩くうちに迷ってしまいました。色々道を聞くと、どうやら鉄道がある様子。10分くらい歩いて Hopという駅に着きました。ここから Byparten行きの電車が 15分置きくらいに出ており、Bayparten駅は Bergenの中心に位置します。Bergen市街では路面電車ですが、それが近隣まで張り出した格好で、教えてくれた人は「small train」と呼んでいました(今回の体験でわかったことですが、ベルゲンからグリーグ記念館に行くには、Baypartenから Hopまで電車で行き、駅から右手に道路沿いを歩き、左手国道に沿って登っていったところがトロルハウゲンの入り口の筈です)。
駅に戻って、屋根裏の部屋にチェックインしてから食事へ。ホテルにパンフレットが置いてあった Holbergstuenにしました。パンフレットに日本語のメニューが載っていたからです。前菜は「ベルゲン風お魚のスープ」、メインは「クリップフィスク(ノルウェー伝統の干し鱈料理)」にしました。今回の旅行で一番おいしかったですが、若干塩味がきつかったです。日本の東北地方もそうですが、寒い地域では塩味が強くなるのでしょうか?
21時半頃、食事が終わってから、ガイドブックに23時までやっていると書いてあったフロイエン山のロープウェーに行きましたが、閉まっていました。仕方ないので途中まで徒歩で登って夜景を楽しみ、港に戻るとテントで小さな店を出してあるのを見つけました。揚げたてのイカリングと「ハンザ」というビールを注文したところ、量の多いこと・・・。半分くらい残して「Finished.」と立ち去ろうとしたら、「Not finished.」と言われて詰め込む羽目に。それでも少し残して店を出ました。
結局、22時頃床に就き、今朝3時くらいに起きました。現在は6時30分ですが、7時30分のバスで空港に向かう予定です。では、また。