「ヨーロッパの病院食」後記

By , 2011年1月18日 6:54 AM

過去10回に渡って、ヨーロッパの病院食を紹介してきました。情報は、写真が掲載されている個人のブログを中心に集めましたので、ブログを書かれた方の病状、病院の規模などによって違ってくることは容易に想像されます。

ただ、それらを勘案しても、日本の病院食は素晴らしいなと感じました。医師には、検食が義務づけられていて、当直先では患者さんと同じ物を食べています。私は 10カ所以上の病院で検食をしてきて、不味くて嫌な経験をしたことがありません。というか、当直するときは検食は楽しみな仕事の一つです(15年以上食べ続けているコンビニ食から離れるチャンスだし・・・)。決められた予算の中、栄養を考え、365日食事を作り続けてくださるスタッフには、本当に感謝ですね。

今回、こうして情報を集めていてわかったことは、福祉が充実しているとされるヨーロッパでも、患者さんがかなりの我慢を強いられていることで、日本以上のサービスがヨーロッパだから供給されるわけではありません。また、食事に満足している方は、それなりに金のかかる病院に入院している事が多い傾向にありました。私が紹介したブログ達の、病院食以外の部分も読んで頂ければ、ヨーロッパの医療の生の姿が伝わってくるのではないかと思います。例えば、大部屋は日本独自のシステムなのかと思っていましたが、ヨーロッパでも珍しくないということは、色々なブログを見て初めて知りました。

情報に関しては、病院食の写真が載っているサイトを出来るだけ網羅したつもりですが、いくつか漏れがあるかもしれません。参考になるサイトなどありましたら、コメント欄などで教えて頂ければ幸いです。

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