インクジェットプリンター
培養細胞に外来遺伝子を発現させる遺伝子導入には、試薬を用いる方法、高電圧パルスを用いる方法などがあります。
先日、Facebookで面白い方法があるのを教えてもらいました。インクジェットプリンターで遺伝子導入できることが下記に示す論文の Abstractに引用してあり、更に g-actinなんかも導入できるみたいです。プリンターで細胞膜に小さな孔を開けて導入するため、遺伝子以外にも約 10 nm以下の小蛋白質や分子が導入できるのだとか。
Creating Transient Cell Membrane Pores Using a Standard Inkjet Printer
方法としては、細胞懸濁液にg-actin (in PBS) を加えて作った “Bioink” をカートリッジにセットし、スライドに噴射するらしいです。論文には実際の作業の動画、作製したスライドの顕微鏡写真などが掲載されているので、興味のある方は是非一読を。
※Facebookでは、「”HP Deskjet 500 printer” という古いプリンターが良く現役で働いていたな」、ということも話題になりました。