プレゼン
現在のラボが今月いっぱいなので、追い込みの時期で、ブログ更新の時間がほとんど取れていません。更新がないと、死んだんじゃないかと心配してくれる人がいるかもしれませんが、無事生きていますのでご心配なく。
これまで、学会で散々発表してきましたが、Power Pointを使ったプレゼンテーションをするときに大学でよく言われたのが、「1枚のスライドに 10行まで」の制約でした。学会発表を見ていて、確かに busyなスライドは見にくいですね。
最近、プレゼンテーションについて、面白いサイトを見つけたので紹介します。
しょぼいプレゼンをパワポのせいにするな!
プレゼンテーションのやり方を解説するプレゼンテーションが素晴らしいです。
そういえば、先日ノーベル賞を受賞した山中教授は、プレゼンテーションが上手なことで有名です。
ノーベル賞・山中教授から学ぶプレゼンテーションの秘訣
その能力は、研究費を取るにも役立ったようです。「下手なイラスト」と言いながら、私より全然上手 (^^;
教授の「下手な」イラスト、研究進める決め手に
ノーベル生理学・医学賞の受賞決定から一夜明けた9日朝、山中伸弥・京都大教授(50)はいつも通り研究室に顔を出した後、夫妻で記者会見に臨んだ。
研究者として最高の栄誉に浴する喜びを語りつつ、世界の期待に応える重責への決意もにじませた。授賞理由となったiPS細胞(新型万能細胞)の研究を飛躍させた原動力は、研究の重要性を粘り強くアピールする山中教授自身の「プレゼンテーションの力」。自分で作成した個性的なイラストが、約3億円(5年分)という巨額の研究費を獲得するきっかけとなった。
山中教授は2003年8月、iPS細胞の基礎研究に手応えを感じ、国の大型研究費を申請した。しかし、当時は本人の強い自負とは裏腹に、iPS細胞研究はまだ模索の段階だった。そこで、研究費配分の審査では、世界的に研究が先行していたES細胞(胚性幹細胞)の問題点をイラストにまとめ、「ES細胞に代わる新たな細胞を作る必要がある」と訴えた。
イラストの図柄は、人の胚(受精卵が成長したもの)や腫瘍のできたマウスが涙を流す様子を描いていた。ES細胞の研究では、人間への応用を考えた場合、母胎で赤ちゃんに育つ胚を壊し、作らなければならないという倫理的な難問が立ちはだかっていた。移植した時に腫瘍ができやすい弱点もあり、それらが分かりやすく伝わった。
山中教授は「今考えたら、よくこんな下手なイラストをお見せしたものだと冷や汗が出ます」と苦笑するが、審査担当だった岸本忠三・元大阪大学長は「イラストを使った説明には(説得する)迫力があった。(iPS細胞は)できるわけがないとは思ったが、『百に一つも当たればいい。こういう人から何か出てくるかもしれん。よし、応援したれ』という気になった」と高く評価した。
(2012年10月9日14時42分 読売新聞)