インフルエンザでの異常行動
11名の異常行動の報告。これらはインフルエンザに罹患し、タミフルを内服していなかった患者です。
タミフルを内服しなくても、異常行動は珍しくないようです。
服用なしでも異常行動11件 飛び降り、転落死も (2)
記事:共同通信社
提供:共同通信社【2007年4月5日】
厚生労働省は4日、インフルエンザ治療薬タミフルを服用しなかったインフルエンザ患者などでも、飛び降りなどの異常行動が少なくとも計11件あったことを明らかにした。同日開かれた薬事・食品衛生審議会の調査会に報告した。11件は、厚労省が先月23日から今月2日までに、医療機関などの報告や公表例で情報を入手した。内訳は10代が10件でいずれも男性、10歳未満は女児1件。10代男性の1件は、自宅9階から転落して死亡した。
転落死の男性は3月27日、心肺停止の状態で医療機関に運ばれ、死亡確認時の検査でインフルエンザ(A型)が陽性と判明した。目撃情報がなく転落時の状況は不明。タミフルの服用はなく、市販のかぜ薬を飲んだらしいが詳しいことは分かっていない。
別の10代男性は3月12日、かぜの症状で39度の熱を出し、2階の自室で寝ていたが、「怖い人に追われる夢を見て」2階の窓を開け庭に飛び降り足を骨折した。
ほかの事例(10代男性)は3月7日にA型インフルエンザと診断されたが、本人と家族の希望でタミフルは処方されなかった。翌8日夜に39.8度の高熱が出て、突然走りだしマンションのドアから飛び出したが家族が止めた。
調査会に出席した長野県立こども病院の宮坂勝之(みやさか・かつゆき)院長は「短い期間にこれだけの報告があった。タミフルの副作用だけでなく、インフルエンザでも異常行動が起こることを示す比較材料となる。ほかにもこうした事例がないか調べる必要があるだろう」と話した。