伊福部昭のCD

By , 2007年4月23日 7:45 AM

現代曲が嫌いな方にもお薦めの現代曲があります。

「伊福部昭 室内楽作品集 MTWD 99009」

どの曲も非常に聴きやすいです。伊福部昭の曲は、どの曲も彼オリジナルの音型が繰り返され、「あ、伊福部だ」とすぐに気付きます。

彼は北大出身で、作曲は独学だったそうです。西洋ブームの中、全く評価されませんでしたが、日本古来の音楽と西洋の音楽の融合を測り、チェレプニンに高く評価され地位を確立しました。クラシックが行き着くところまで行き着いてしまい、やることがなくなり民族音楽との融合(例:ロシア=チャイコフスキー、チェコ=ドヴォルザーク、北欧=シベリウス、ハンガリー・ルーマニア=バルトーク、スペイン=ラロなど)が盛んとなりましたが、そういった中で彼の存在は日本が誇るべきものです。「音楽入門」という本もお薦めです。

一般の方には、ゴジラのテーマ曲の作曲者という方がわかりやすいでしょうか。

 Wikipediaで調べると、彼の人柄が記されていました。

「芸術はその民族の特殊性を通過して共通の人間性に到達しなくてはならない」を信条とし、「大楽必易 大礼必簡」(「すぐれた音楽は平易なもので、すぐれた礼節は簡略なものである」という意の司馬遷の言葉)を座右の銘としていた。

一曲目のヴァイオリン・ソナタは木野雅之氏の演奏です。木野さんはミルシテインの弟子で、現在は日本フィルハーモニーのコンサートマスターです。

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