日フィル 第590回定演

By , 2007年5月10日 11:54 PM

日本フィルハーモニー交響楽団
第590回東京定期演奏会

5月10日(木) 19時開演 東京オペラシティ
1.歌劇≪魔笛≫より序曲(モーツァルト)
2.交響曲第36番≪リンツ≫(モーツァルト)
3.ピアノ協奏曲第2番(ベートーヴェン)
4.幻想曲≪フランチェスカ・ダ・リミニ≫(チャイコフスキー)
指揮:Alexander Dmitriev、ピアノ:Eric Heidsieck
日本フィルハーモニー交響楽団

モーツァルトの演奏は非常にドライでした。フレーズ終わりの音の処理に余韻がなく、余り好みではありませんでした。

ピアノ協奏曲第2番は、素晴らしい演奏でした。ハイドシェックは、第1,3楽章では、余り拍感がなく、気にかかりましたが、緩徐楽章ではこの上ない美しさで、演奏会で涙がこみ上げてきたのは生まれて初めてです。ドミトリエフのドライな演奏が、かえってハイドシェックのソロを引き立たせました。アンコールは、バースデーソングとその変奏。

チャイコフスキーではドミトリエフの凄味を感じました。途中のクラリネットソロで泣かせ、更に最後の盛り上がりは圧巻でした。

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