Drugs that made headlines in 2013
2013年12月5日の Nature Medicine誌に、2013年に話題になった薬達について纏められていました。製薬会社がしのぎを削る、現在販売攻勢が最も強い薬剤の一つでもある DPP-4阻害薬が Yellow light (黄信号) なんですね。びっくりしました。
こうしてまとめてみると、ALK阻害薬のように期待の高そうな薬剤が Green light (青信号) になっている一方で、Red light (赤信号) に軒並み神経疾患治療薬が名を連ねていることに、残念な思いです。
Drugs that made headlines in 2013
Green light
・PD-1 immunotherapy: メラノーマ
・LDK378: 非小細胞性肺癌 (target=anaplastic lymphoma kinase (ALK))
・Gilotrif (afatinib): 非小細胞性肺癌 (target=epidermal growth factor receptor (EGFR))
・Kynamro (mipomersen sodium): 家族性高コレステロール血症
・Tivicay (dolutegravir): HIV
・Adempas (riociguat): 肺高血圧症
・Serelaxin: 急性心不全
・Invokana (canagliflozin): 2型糖尿病 (特に腎障害患者での心血管系副作用のため、発売後に 5つのトライアルがなされる)
・Imbruvica (ibrutinib): マントル細胞リンパ腫, 慢性リンパ性白血病
・Sofosbuvir: C型肝炎
・Gazyva (obinutuzumab): 慢性リンパ性白血病
Yellow light
・Fecal transplants: 偽膜性腸炎
・DPP4 inhibitors: 2型糖尿病, ただし、saxagliptinおよびalogliptinは心イベントを減少させなかった
・Brisdelle (paroxetine): 抗鬱薬
・Duavee (conjugated estrogens/bazedoxifene): ほてり (hot flash)
・Suvorexant: 不眠症
・Ramucirumab: 転移性乳癌では効果を示せなかったが、胃癌では生存期間を延長した。
・Alirocumab: 高脂血症
・Vercirnon: クローン病
Red light
・Dexpramipexole: ALS
・Tredaptive (niacin/laropiprant): 高脂血症
・Preladenant: パーキンソン病
・LY2886721: アルツハイマー病
・Drisapersen: Duchenne型筋ジストロフィー
・Gammagard: アルツハイマー病
・R343: 喘息
・MAGE-A3 vaccine: メラノーマ