Magic Bow
「Magic Bow」というビデオを見ました。
国内では手に入らなくて、アメリカのアマゾンから取り寄せて購入した音楽映画です。パガニーニというヴァイオリニストが主人公です。音源は若かりしメニューイン。英語版で字幕なしだったので、イマイチ内容が理解出来ず残念でしたが、E-D線の弦を切ってG線だけで演奏したりといった、主人公のパフォーマンスを見ているだけでも楽しめました。
ただ、例によって俳優の手の動きと音が全然一致していないのがストレスでした。この手の音楽映画は、俳優が演奏素人なので、音と動きが一致しません。だったら、演奏家に主役をやってもらえば良かったのにと思います。
例えば、Heifetzが出演した「彼らに音楽を」や「カーネギーホール」といった映画では、このようなストレスから解放されることが出来ます。
とはいえ、音楽は絶品です。
パガニーニの映画に関して言えば、他に「パガニーニ」というタイトルの映画もあります。こちらの演奏はサルバトーレ・アッカルド。技術的には傷が多いのですが、鬼気迫る演奏という表現がぴったり。悪魔の乗り移ったかのような雰囲気を作り出すのに成功しています。ただ、パガニーニの人生を描いているため、映画自体は官能シーンの連続で、他人と見ると気まずいのでご注意を。