ブルーコンチェルト

By , 2014年12月8日 6:10 AM

知人の作曲家酒井健治氏の交響曲 (世界初演) を聴いてきました。

第543回定期演奏会

酒井健治:ブルーコンチェルト (読響委嘱作品・世界初演)

メシアン:トゥーランガリラ交響曲

指揮 シルヴァン・カンブルラン

ピアノ アンジェラ・ヒューイット

コンサートマスター 小森谷巧

2014年12月4日 (木) サントリーホール

ブルーコンチェルトは、酒井氏が「これまでの僕の音楽の集大成である」という評価を与えた交響曲です。いくつか印象的な部分があり、特にシェパードトーン (無限音階) がオーケストラ全体で奏でられるシーンはとても壮大で美しく感じました。また、鐘が打ち鳴らされる中、弦楽四重奏曲が奏でられる箇所も幻想的でした。昔ウィーンのロプコヴィッツ邸中庭で、ヤナーチェク弦楽四重奏団を聴いた時、演奏中に近くの教会で鐘が打ち鳴らされていたのがとても美しかったのですが、それを思い出しました。

少し気になったのは、オーケストラが鳴る中で各弦楽器のトップが別の旋律を弾く箇所。オーケストラに埋もれてしまっている感があり、もう少し目立っても良いのかなと思いました。また、この曲の終わりの部分は、酒井氏の「カスム」という曲を思い起こさせましたが、私が彼の他の曲をもっと知っていれば、この交響曲をより深く味わえたのかなと思いました。予習不足だった点は反省です。

メシアンは、冒頭の電子音の音量が大きすぎ、耳が痛くなってしまい、騒音性難聴のリスクを回避するため耳を塞いで聴きました。うるさいとしか感じない、生理的に受け付けない曲でした。

(参考)

4日に世界初演される酒井健治「ブルーコンチェルト」の曲目解説を公開

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