ブラームス・シンフォニック・クロノジー
2014年12月11日に東京オペラシティのコンサートに行ってきました。
ハイドンの主題による変奏曲 op.56a (ブラームス)
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77 (ブラームス)
交響曲第 2番 ニ長調 op.73 (ブラームス)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマ―・フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:クリスティアン・テツラフ
12月11日 (木) 19時開演 東京オペラシティ
ハイドンの主題による変奏曲は、ピリオド奏法が随所に見られ、高い演奏効果をあげていました。
2曲目はヴァイオリン協奏曲。テツラフはあまり音量の大きいヴァイオリニストではないので、オーケストラにかき消されてしまうことがよくあります。しかし、ヤルヴィはソロヴァイオリンの魅力が最大限引き出されるようにオーケストラを鳴らしていました。その御蔭でソロ・パートがくっきりと浮かび上がって、素晴らしい演奏でした。テツラフがこの曲をどう伝えたいのか、意図がはっきりと伝わってきました。
前半のアンコールは、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第 3番第 3楽章 (Largo) でした。私が好んで弾く、大好きな曲です。テツラフが最初を出した瞬間、その響きの広がりに痺れました。こんなに美しいバッハを聴ける機会はなかなかありません。テツラフは、さすがバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータ全集を複数回録音しているだけありますね。
後半の交響曲第 2番は、秋にベルリンに行ってサイモン・ラトル指揮、ベルフィン・フィルハーモニー管弦楽団で聴いてきたばかり。その時の演奏はすばらしかったですが、今回もとても情熱的な演奏で、終演後は拍手がなりやみませんでした。オーケストラが完全に退出した後でも拍手が止まらないので、ヤルヴィが再び舞台に登場して、みんなに感謝の意を示す場面があったほどです。後半のアンコールは、ハンガリー舞曲の第 3番と第 5番でした。大満足の演奏会でした。