福島第一原発

By , 2016年8月10日 8:43 AM

2016年8月7日、しゃんでりあの君 (chun chukurin先生) と福島第一原発方面にドライブに出かけました。

まず、田村市都大路から国道 288号線を大熊町の方に入り、「この先帰還困難地域」の看板を見ながら坂を下って県道 31号線に出ましたが、交差点にはゲートが作られ、通行証がないと入れませんでした。

田村市都大路から大熊町へ

田村市都大路から大熊町へ

ゲート

ゲート

そのまま大きく迂回して、国道 6号に出ると、そこは四輪車は普通に通行できました。しかし、被曝の危険のため、二輪車や歩行者は区間により通行禁止でした。

国道 6号沿いでも原発に近い地域は、道路沿いの住宅の入り口が柵で塞がれ、また周辺の駐停車可能スペースはすべて潰されていました。帰還困難地域につながる道路も柵で塞がれており、暑い中警備員が脇に立っていました。双葉厚生病院や県立大野病院の看板、遠くに福島第一原発の排気塔が道路沿いに見えました。

国道沿いの柵

国道沿いの柵

警備員

警備員

双葉厚生病院

双葉厚生病院

福島第一原発の排気塔

福島第一原発の排気塔

福島第一原発の近くを通過したとき、モニタリングポストの数値は 4.1 µSV/hrを示しており、その時の車内の放射線量は 2.46 µSv/hrでした。ただ、それも走っているうちに徐々に下がり、桃内駅に到着しました。

桃内駅

桃内駅

桃内駅は平成22年12月4日改正と書かれた時刻表が哀愁を誘いました。

桃内駅

桃内駅

桃内駅

桃内駅

また、使われていない駅の案内板が裏向きの置かれていました。

桃内駅

桃内駅

さらに北上し、小高駅に行きました。この周辺は復興が進み始めたところで、駅前にもそれなりに人影がありました。放射線量も、0.15~0.2 µSV/hr程度で、郡山駅や福島駅と大差ありませんでした。

すでに JRも区間により開通していましたが、小高駅~竜田駅は代行バスでの運行になっているようでした。

小高駅

小高駅

小高駅から、吉沢牧場に向かいました。

希望の牧場

ここでは被爆牛たちが放牧されており、ゆったりと草を食べていました。帰還困難地域を見たときとはまた違った意味でシュールな光景でした。

吉沢牧場からは折り返して、富岡駅跡に行きました。ここはほぼ更地になった駅の向こう側に放射性廃棄物が大量に置かれ、その向こうがすぐ海でした。駅から波打ち際が見えるくらい海に近いので、津波の時はひとたまりもなかったことでしょう。

富岡駅跡

富岡駅跡

富岡駅跡

富岡駅跡

富岡駅跡

富岡駅跡

富岡駅跡からふたば復興診療所の脇を通り天神岬に上ると、展望台に津波について解説した案内板があり、遠くに火力発電所が見えました。

みるーる天神

みるーる天神

タイムライン

タイムライン

火力発電所

火力発電所

最後は、いわきに行って、お気に入りの寿司屋である政寿司で食事をしました。ここはカウンター後ろの冷蔵庫に飛露喜や十四代などがあり、頼むとリーズナブルな値段で出してくれるのを知っておくとよいです。

福島第一原発周辺は、現在は立ち入れる地域が広がっています。自分の目で見て、この地域の現状について改めて考えさせるものがありました。自動車で通過するくらいなら被曝のことはあまり考えなくてよいと思うほどの放射線量だと思う (妊婦・小児を除く) ので、原発事故がどのような惨禍をもたらすか、一度皆様も見に行ってみてはどうでしょうか。また、いわきの政寿司にも足を延ばしてみてください。4000円ほどで、都内なら数万円するような、びっくりするほどおいしい寿司が食べられます。

(参考)

科学

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