ウィーン(2008年12月29日〜2009年1月4日)

ウィーン第4日目

オペレッタ

 早朝、日本からの「あけましておめでとう」という携帯メールに起こされた。女性からだったので腹は立たない。

 このホテルは壁が薄く、新年早々隣から喘ぎ声が聞こえてきた。独身男性の一人旅には、この上ない拷問だった。

 どうせ正月で店はあまり開いていないだろうから、ホテルでゴロゴロして過ごした。翌日日本に戻る予定だから、日本時間に合わせて昼間寝ておけば、時差ボケも楽になるだろう。

 夕方、ケルントナー通りに出かけ、Gluh wine (温めて、味を加えたワイン) を飲み、ホットドッグを食べ、腹ごしらえをした。

 19時から、ウィーンの国立歌劇場 STAATSOPERで、ヨハン・シュトラウスのオペレッタ「こうもり (DIE FLEDERMAUS)」を鑑賞。演奏は、Orchester der Wiener Staatsoper, Chor der Wiener Staatsoper, 指揮 Bertrand de Billyだ。第一幕は、オペラ歌手の振りに、指揮者がアドリブで返すシーンがあって、面白かった。第二幕では、ポルカに合わせて踊るシーンで、列を作って前の人が押すと、みんな次々と倒れる演出が憎かった。第三幕はまさにコントを見ているようで、特にアルコール中毒患者役の演技が絶品だった。このように素晴らしいオペレッタを鑑賞出来て、正月の夜としては近年ない充実だった。幕間では、スパークリングワイン、白ワインを頂いた。

 国立歌劇場には、この時丁度マーラーが使っていたピアノが展示してあった。前回訪れたときにはなかったものだ。ラッキーだった。


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